勉強をする、とは。

先日、高校部HRの時間を用いて、

別府市内でフリースクール「みんなの教室」を主宰されている

髙部春菜さんにお話をしていただきました。

子供たちやフリースクールに対する髙部さんの情熱溢れる想いや、

フリースクールの現状、仕組み、必要性、

様々な環境、立場の子供たちが居る事、

居場所を得るということの力や重要性など、

高校生活ではなかなか出会わない知識や情報に触れることが出来、

HR終了時、高校生たちの顔つきが

とても変わっていたことが印象的でした。

もともとは、教育学部を志す生徒さんのために、

ということで企画した機会だったのですが、

髙部さんのお話に惹きつけられて、

教育について興味を持っていなかった高校生まで、

「教育」って「学校」って何なんだろうね、と口々に話をしていました。

その中で、ある高校生が

「もっと勉強しよう。勉強して出来ることを増やさないと。」

という非常に印象的な独り言を誰に言うともなくつぶやいており、

それを耳にした際には、驚くとともにとても感激しました。

他者のためにまずは自分が頑張らなければ、という

非常に成熟した考えの表れだと思います。

他者のために頑張る。

これも立派な勉強の動機ですよね。

そして自分のためでなく、他者のためだからこそ、

より慎重に、誠実に学ばなければ、と思うことが出来たのではないかと思います。

大学生という可能性が広がる世界に進む前に、

他者のために、という軸を持てたことはきっと財産になるでしょうし、

このように考えることができる人が増えていけば、

世の中はもっと素晴らしいものになるなあと感じた4月の終わりでした。

今日からGWに入ります。

充実した受験生活を過ごすために、

時間があるこの期間だからこそ、

社会に触れ、社会を知る機会を得てみてはいかがでしょうか。

きっと、勉強も頑張れるようになりますよ。

そして、勉強が目的ではなく手段だということに

自ら気が付けるようになると思います。

髙部さん、ありがとうございました!!