社会「どっちの用語ショー」②

こんにちは。講師亀崎です。

 

社会には、似たような用語が多いですよね。

 

このブログでは、社会の間違いやすい2つ(たまに3つ)の単語の違いを紹介していきます。

 

第2回目は、「サバナ気候」と「ステップ気候」についてです。

 

中学生に限って言えば、最低限覚えておかなければならないのが

サバナ気候は熱帯

ステップ気候は乾燥帯

 

これです。

「どっちも『さ行』で始まるけえ、こんがらがるんじゃいや・・・。」という声が聞こえるようです。

きっちり区別できるようにならんといけんよ。

 

つぎに、ひとつひとつ紹介していきますね。

 

サバナ気候ですが、熱帯の気候です。

熱帯といえば、「熱帯雨林気候」「サバナ気候」を覚えておけば問題ないでしょう。

この2つの違いは、簡単にいうと「雨季・乾季」の有無です。

熱帯雨林は一年中暑くて雨が多いです。

サバナ気候は、一年中暑いのですが、雨が多い時期と少ない時期がはっきりしています。

見た感じ、草原のなかに枝や葉の少ない樹木がポツポツある、といったところです。

また、サバナは「サバンナ」とも呼ばれます。

サバンナといえば、ライオンやキリン、ゾウなどサファリ的な動物が多くいるイメージがありませんか?

多くの動物が住むということは、食物連鎖的発想でいくと、多くの植物があるということです。

サバナ気候では背の高い木があるので、その葉をキリンが食べているのをイメージしてくださいね。

なお、サバナ気候の地域は熱帯雨林(ジャングル)の周りです。

最後に、農業的特徴までおさえられば完璧ですね。

サバナ気候では「コーヒー」「サトウキビ」「綿花」「天然ゴム」などが有名です。

アフリカや南米、東南アジアなどにサバナ気候の地域が多く、プランテーション農業で栽培されやすいですね。

 

つぎに、ステップ気候です。

ステップ気候は、乾燥帯です。

乾燥帯といえば、「砂漠気候」「ステップ気候」の2つを覚えておけば大丈夫です。

この2つの違いも、「雨季・乾季」の有無です。

砂漠気候は、年中雨が少ない、というかほぼ降ってないです。

雨温図を見ても、降水量を表す帯グラフは少ししか描かれていません。

一方、ステップ気候は雨が全く降らない時期と、少し降る時期があります。

雨季があるといえど雨量は少ないので、草ぐらいしか生えません。

見た感じ、草原のみ!っていう。樹木はほぼ無いです。

なお、ステップ気候の地域は大きな砂漠周辺です。

このため、意外と緯度が高いところ(赤道から遠いところ)にもあります。

モンゴルやアメリカの中西部にもステップ気候があります。

あと、サハラ砂漠の南縁「サヘル」も有名です。

意外と、ハワイのホノルルもステップ気候に属します。

最後に、農業的特徴までおさえられば完璧ですね。

ステップ気候では「小麦」「遊牧・放牧」です。

 

けっこういろいろ書きましたが、最初にもあるように

サバナ気候は熱帯

ステップ気候は乾燥帯

は必ず覚えてください。

雨温図での違いは

・サバナは年中暑いが、ステップは夏と冬で気温差がある。

・サバナの方が雨量がメッチャ多い。

この2つです。

しっかり見分けられるようになりましょうね。

一応、覚え方ですが「熱いサバ缶捨てたい」(帯・サバナ、燥帯・ステップ)です。

でも、食べ物は大事にしましょう。

 

では、また!