H28年度大分県公立入試分析【理科】

こんにちは。
滝尾校の阿部です。
中3生は天王山の、夏も終え結果を残さねばならない二学期になりました。
全県模試の結果もそろそろ返却されることだと思います。
しっかり学習中心の生活を送っていきましょう!さて、入試分析もだいぶ間があいてしました。すいません。
今回は理科の入試分析を掲載します。
私、阿部が作成した物になります。

1.平均点
*26.9点(昨年比32.4点5.5点DOWN)
過去5カ年の「問題形式の傾向と学年区分,平均点」  ( )内は配点

年度 小問計 記述 グラフ 作図 化学反応式 中1 中2 中3 平均点 60点満点
H24 28(50) 3(6) 1(2) 1(2) 2(3) 2 3 3 27.0 32.4
H25 33(50) 3(5) 1(2) 1(2) 1(2) 3 3 2 21.6 25.9
H26 33(50) 3(5) 1(1) 2(3) 1(1) 2 4 2 22.8 27.4
H27 33(60) 7(14) 1(2) 1(3) 1(2) 2 3 3 32.4 32.4
H28 30(60) 7(14) 1(2) 1(3) 1(2) 3 2 3 26.9 26.9

2.入試問題の傾向と分析
*大問構成は,例年通り。
【1】地学(地震)【2】化学(化学変化)【3】物理(物体の運動)【4】生物(人間の身体)【5】(1)生物(根の成長)、(2)化学(溶解度)、(3)地学(南中高度)、(4)物理(浮力)4分野を小問。

*【1】地震からの出題。(1),(3)は震源からの距離と位置関係がわかっていれば解ける。(2)は難しく思われる記述だが「地盤」のヒントから推測できる。(4)は理科には珍しい作図問題。面食らう生徒も多かったと思われる。

【2】(1)や(2)は定期テストレベルの記述。(3)は炭酸水素ナトリウムの熱分解の化学反応式。(4)も他の実験内容が頭に入っていれば、容易にわかる。(5)のフェノールフタレイン溶液の炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの反応の違いなので、定期テストレベル。

【3】物体の運動、(1)は斜面を上る運動の斜面に沿った力、力のイメージが掴めていれば難しくない。(2)定期テストレベルの党則直線運動から速さを求める問題。(3)力学的エネルギーが掴めていれば容易。(4)位置エネルギーは質量も関係していることがつかめていれば大丈夫。②は台車の速さと質量,エネルギーの関係。ここは少し難易度が高い。

【4】人間の身体についての問題。(1)は定期テストレベル。(2)も教科書に書かれてある。(3)は信号がどう神経を伝わっていくかの問題だが、脳に近い感覚器官はせきずいに信号が伝わらず、直接脳にいくことを知っていなければいけない。(4)は腕の曲げ伸ばしによる仕事の問題。初見の生徒も多く戸惑った生徒さんも多いと思うが仕事の考え方が抑えられていれば難しくない。

【5】(1)根の成長の問題。①~③まで基礎問題。(2)溶解度の問題。①,②は溶解度曲線がしっかりイメージしていれば難しくない問題であるが、実験では50gの水に対しての溶解度を調べてあるが、図は100gの水に対しての溶解度なので、ここにひっかからないことが大事。③は質量パーセント濃度のよくある問題。 (3)①南中高度の公式を知っておく必要がある。②太陽と地球の位置関係がイメージできれば大丈夫。(4)ばねの伸びと浮力を絡めた入試レベルではオーソドックスな問題。①グラフ作成は表のまま。②浮力の公式が頭に入ってばねののびとのグラフがリンクできれば大丈夫。③問題の意味をつかむのに戸惑う生徒さんも多かったはず。問題文中の「3.5㎝のびてつり合った。」をしっかり読めていれば解ける問題。
*多角的に捉える問題が増加。計算の難易度の高い問題は出されていないが、現象や事象がしっかり理解イメージできないと解けない問題が増加。

3.どこから出題されているか?
*教科書、新研究

理科も本当の力が必要とされてきてます。浅はかな知識だけでなく、きちんとした理解が必要ですね。

阿部

https://www.shigakukairise.jp/course/