バレーボールと物理

おはようございます!こんにちは!こんばんは!

豊府中入試・大分県の高校入試・国立高専入試・国公立大学入試に強い強い強い塾!ライズ1の牛嶋です。

世界的なスポーツイベントに、日本全国大賑わいですね。

私は30歳を少し越えるまでバレーボールをしていました(九州大会までなら出場経験があります!笑)ので、特にワールドカップバレーに夢中です♪

フィギュアスケートなどの採点競技では、昨今ルールの変更等が多くみられますが、私がバレーボールを始めた頃からすると、バレーボールにも度重なるルール変更がありました(中学の公民の教科書<東京書籍>にその一部が紹介されています!)。

ラリー制やリベロの導入は有名ですが、今回はルールそのものではなく、公式球の変遷にスポットを当ててみたいと思います。

私がバレーボールを始めた頃は、ボールは真っ白で、どの方向にボールが回転しているのかはおろか、そもそも回転しているのかどうかさえ、見た目では判りにくいものでした。
さらに、側から見ているとなんだか地味…。

そこで登場したのが、黄色・青色・白色の3色にセパレートされたボールです。
黄色と青色(紫色)は、物理学的に補色の関係にあり、互いを引き立てる相乗効果があります。さらに、原色を重ねるとできる白色を合わせることで、ボールの回転や動きが視覚的に捉えやすくなり、ちょっとだけ見た目が派手に笑

しかし、それだけではまだまだ面白さを演出できない。

そこで導入されたのが、特に無回転や回転量の小さい状態において、ボールの軌道が変化しやすいような生地の縫い合わせ方をし、さらに白色を使用せずに、黄色と青色のみを使用したボールです。もちろん、これは物理学的な検証を経て登場したのです。

このボールはバレーボールに大変革をもたらしました。
球速が速いスパイクサーブを打つ選手が減り、軌道の変化量の大きい(回転量の小さい)ジャンプフローターサーブを打つ選手が増えました。男子でさえも、です。

体格やパワーでは欧米の選手に及ばないことが多かったアジアの選手は、効果的なサーブを放つことで、欧米各国とも再び渡り合えるようになりました。

全日本女子チームは、ロンドン五輪で銅メダルを獲得!もちろん技術力では常に世界のトップと言われていましたが…。

いま、日本でワールドカップバレーが開催されていますが、この大会では、また新たな公式球が用いられています。

色は変わっていませんが、生地の縫い合わせ方等が変わり、ボールの変化量が小さくなりなりました。
しかし…、ボールの速度が落ちにくい(空気抵抗による負の加速度が小さい)という、プレーヤーとしてはなんとも攻略し難い厄介な性質をもっていることが最も大きな特徴と言えます。

スポーツのルールの変更や、用いられるものの移り変わりには、様々な要因がありますが、それらを具現化する際には、多かれ少なかれ、物理学的な視点が用いられています。

興味の湧く方、そうでもない方、双方いらっしゃるかと思いますが、私たちに様々なものをもたらしてくれるアスリートの方々は、常にそういったものに対応し続けているのだと思うと、より一層、私は応援したい気持ちになります。

学びの先には見える世界の変化がある。

私自身、もっともっといろんなことを勉強しなくては!と思いつつ、バレーの練習前に、ボールの空気圧を計ってチェックしていたことを思い出して、久しぶりにバレーがしたいなぁなんて思いながら、この記事を書いていますw

では☆