ブラジルの公用語はブラジル語?

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日本の公用語は日本語。フランスの公用語はフランス語。

ではブラジルの公用語は・・・ブラジル語?

いえいえ、ブラジル語というものはありません。

ブラジルの公用語はポルトガル語です。

なぜポルトガル語なのか?

それはブラジルがもともとポルトガルの植民地だったからです。

ブラジルは南米の国ですが、ブラジルの周辺を見回してみますと、中南米の他の国々の公用語はほぼスペイン語です。

メキシコ、キューバ、アルゼンチン、コロンビア、チリ等々、みなスペイン語圏です。

理由はブラジルと同様、これらの国々がかつてはスペインの植民地だったからです。

ではなぜ中南米ではブラジルだけがポルトガルの植民地だったのでしょうか。

 

15世紀からの大航海時代、ヨーロッパの中で他に先駆けて海外に進出したのがスペインとポルトガルでした。

そこで、探検や航海によって(ヨーロッパ人にとって)新しく得た土地をどちらのものとするのかという問題が持ち上がりました。

それを解決すべく、1494年に「トルデシリャス条約」が両国の間で締結されました。

条約の内容は、およそ西経46度の経線より西側をスペイン、東側をポルトガルの領有とするものでした。

二大海洋大国による世界分割の取り決めだったのですね。

この西経46度以東というのが、ポルトガルの植民地ブラジルの発祥となったわけです。

おや? 現在のブラジルの領土は西経46度より西側にも広がっているようですが・・。

・・「約束は破るためにある」のか・・・?

時が経てば状況も人々の思いも変わるのが世の常。

ポルトガルは利益を求めて領土を西へ西へと拡大していきました。

当然、その過程でスペインと激しく争うことになります。

歴史は約束と裏切りの連続です。

そもそも社会科とは「人間とは何か」を探求する学問。

学校で学ぶ世界史は、複雑な人間というもののほんの一面を垣間見るにすぎませんが、

それでも、人間の「光」と「闇」の両面にふれることができるでしょう。

 

 

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