偏差値とは②

前回,偏差値の定義の話をしました。

偏差値=10×(自分の得点-平均点)÷標準偏差+50 と計算できます。

今回は具体例を示していきます。

例えば,Aさんは,100点満点のテストで英語の得点が90点,数学の得点が70点だったとします。このとき,どちらの方が集団の中で上位にいるでしょうか。

点数だけを見たら,英語の方がよいです。ですが,これだけで判断をしてはいけません。

もしかしたら,ほかの人は全員英語は満点で,数学は0点かもしれないからです。

こんなとき偏差値が役に立ちます。

英語の得点が90点,平均点が70点,標準偏差が20点,

数学の得点が70点,平均点が40点,標準偏差が20点だったとします。

このとき,英語の偏差値は,10×(90-70)÷20+50=60,数学の偏差値は,10×(70-40)÷20+50=65となり,数学の方が上位に位置していることがわかります。数学の平均点が低いことが影響しているのです。でもそれだけではありません。標準偏差(散らばり具合)も重要です。

国語の得点が70点,平均点が40点,標準偏差が40点だったとします。

得点,平均点は数学と同じですが,標準偏差が大きいです。このとき,国語の偏差値=10×(70-40)÷40+50=57.5となります。英語の偏差値よりも小さくなりました。標準偏差(散らばり具合)が大きいので,自分より高得点の人も多いようですね。

このように,得点,平均点,標準偏差のすべてを考慮して,数値の大きさで,自分の位置を表してくれているのが偏差値です。

偏差値ってすごいですね。

 

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