H30大分県公立高校入試[社会第4問]

【4】半分以上が記述問題で構成された内容だった。見た目に難しいと感じた人が多いかと思うが,語句をヒントに書く問題や頻出の記述問題が多数であったので,空欄にさえしなければ得点できる内容だった。

(1) イ → エ → ウ → ア
風刺画を使った並べ替え問題は珍しい。ノルマントン号事件の年号が1886年,エの第1回衆議院議員選挙の年号が1890年と分かっているか,がポイントだった。

(2) ① 納税額による制限があったから。
大分の入試では頻出の(男子)普通選挙法の内容。1925年から年齢制限のみになったことが分かっているかが問われた問題。

② (選挙権は,)満20歳以上から満18歳以上に変わった。
公民分野からの出題。常識的な問題でもあるが,どの教科書にも記載されているような定期テストレベルの内容だった。

(3) 国際強調よりも,自国の経済回復を優先させたから。
語句指定があり定期テストレベルの内容だった。なお,ブロック経済が国家間のミゾを深めてとされる。ちなみに,アメリカも当初はブロック経済を採用していたが,上手くいかなかったため「ニューディール政策」を採用した。

(4)① 農地改革により,自作農が増加した。
定期テストにありそうな出題パターン。地租改正(明治時代)と間違って記載する人がいたのではないか。

② ウ
問題文の1950年代半ば~1970年代のはじめ=昭和と分かれば,選択肢は例年にないほど時代区分がかなり明確になっていた。
アは昭和。
イは大正。
ウが昭和。
エが明治。

③ エ 
例年であれば,並べ替えで出題される内容。東西冷戦は1989年のブッシュ大統領とゴルバチョフ書記長との「マルタ会談」にて終結している。今回の出題はそれ以後の内容の年号が分かっているかが試された内容。
アは1962年。教科書の年表にある程度の内容だったため,アを選択した人が多かったと思われる。
イは1965年~1975年。北ベトナムはソ連の支援を,南ベトナムはアメリカの支援を受けていた。
ウが1950年。北朝鮮がソ連が,韓国をアメリカがそれぞれ支援。この戦争で日本の経済復興が進んだ。俗にいう「朝鮮特需」。
エが2003年。