2020年「高大接続改革」の進捗②

第2回目は,基礎学力テストのCBT,IRTの活用について

前回の進捗報告では,
*CBT、IRTの活用については、現時点では安定的・継続的に活用可能と判断できる段階ではなく、引き続き専門的・技術的な研究・検討が必要。当面はPBT(紙による実施)を基本とする,となっていますが,今回もやはり具体的な案が出ず,当面は実施が難しいと言うことでしょう。
まずは,2024年以降の本格実施に目標を向けているようです。

ちなみに
→CBTとは,Computer-Based Testingの略で,コンピュータによる試験を意味します。まさに,コンピュータの前に座って,キーボードなり,マウスなりを使って答えを記入する,という解答方法です。
また,IRTとは,Item Response Theoryの略で,大量の問題データから難易度をそろえて出題する仕組みです。現在でも問題パターンは尽きたとされており,過去の問題から出題しても良いことになっています。これを踏まえてIRTの仕組みを使えば,過去のデータベースから,違った問題で難易度をそろえて出題できるようになります。IRTは,複数回受験に対応するために必須の仕組みで,これが確立しないと,毎回難易度の違う問題になり,評価が一定に出来ないものです。
また,IRTを使うと,日程もそろえる必要がなくなります。同じ第2回めの基礎学力テストであっても,違う問題で同じ難易度の問題が出せれば,ある一定期間内に解けばよいということになります。さらに,隣の席でCBTを受験している生徒とは違う問題が宿題出来ると言うことでもあり,カンニングなどがほぼ出来なくなります。これは,そもそも一部の大学で,日程も時間割も一斉にやっているセンター試験などではなく,各高校などでバラバラに受験できることを意味します。

CBT解答になり,IRTが組み込めれば,複数回受験,日程調整が十分に対応でき,採点も一気に速くなります。しかし,現時点では問題点が多く,すぐには実施できない,ということでしょう。

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