H30大分県公立高校入試[国語第1問]

さて,受験生のみなさんは,公立入試たいへんお疲れ様でした。

未来の受験生のみなさんは,今年の解説を問題としっかり見比べながら解いて,自分の受験に役立ててくださいね。

さて,大問1は難易度としては平易でした。

それぞれ解説も下記にいたしましたが,「知っている」よりも「考える」ほうに力を入れさせたい印象です。

それでは解答です。

問1(1)派(2)拝む(3)厳格(4)いましめる(5)せいち

特に「精緻(せいち)」が読みづらかったかと思います。「せいみつ」などと読みがちですね。
「おがむ」のつくりの部分で,一本線が足りない,などのミスは考えられます。

問2 イ

草書・楷書の特徴について,ですね。ただ問題としてはわかりやすい。楷書がしっかりした書き方ですから,草書はその逆です。

問3 (1)イ・オ (2)主な出し物は,学級合唱や三年生による劇です。
(3)ステージ部門と展示部門とに分かれています。

問3が特徴的なのが,知識に対する問題というよりは思考力を重視した問題ということです。
特に(1)は,このフリップを利用することによる効果まで考えさせるので,あまり考えたことのない生徒さんは違う選択肢を選びがちだと思います。例えば,選択肢ア「文化祭のテーマについてわかりやすく解説する」は,フリップ使ってるんだからわかりやすいに決まってるじゃん!と考えがちです。ただフリップの内容が簡素ですので,あまり多くの情報は伝わらない。それよりは,フリップに漢字で示しているのは,音だけでは伝わりにくいからだという配慮があったことはうかがい知れます。

(2)は,ことばの順番の問題。教科書レベルです。

(3)は,今から話す内容の話ですので,作文能力だと思います。作文を書く時にしっかり順序を踏まえて考えているか。特に論旨を話すときには,テーマを絞って話をするという原則を守ってほしい,という意図が伝わります。

いずれも難易度としてはそう高くはありません。生徒会などで文書を作る癖がついている人が有利かな,と感じます。

さて,それでは大問2の解説に進みましょう。

ライズ1 阿南