点が取れる勉強【物理】

共通テストでは、「“日常的”に触れる機会のある物理現象」を取り上げた問題が出題されると言われています。

しかしながら、高校物理で分析・説明ができないような複雑な現象が取り上げられる可能性は極めて低く、仮に取り上げられたとしても、当然それらは条件設定によって簡素化・簡略化されているはずです。

ですから、一つひとつの物理量の意味、公式の正確な理解(←導出過程はおろか、その前提すら知らずに覚えているだけでは適切に用いることはできません)は言うまでもなく、問題文の「リーディングスキル」が大きく影響します。いまどんな状況が想定されているのかを『読み解く』ことができなければ、問題を正確に解けるはずがない。逆に『読み解く』ことができれば、“知っている(はずである)”ことに帰着させることができるようにつくられているわけです。

初となった昨年度の共通テストからも見て取れます。

後半の問題で、「運動エネルギー」を「力学的エネルギー」と読み間違えて失点したという受験生、意外に多かったようです。そもそも何をしているのかが分からなかったという受験生も少なくなかったのではないかと思います。

それぞれに対しての深い理解があることは大前提ですが、読み間違えなければ決して難しい問題ではありませんでした。逆に読み間違えると(勘で正解しない限り)必ず誤答となる選択肢を選ぶ。

“こんな問題初めて見た”という動揺があったとしても、大一番で最も重要な部分を読み間違えるということは、無自覚に「似たようなもの」という認識であったとも言えます。明確に区別しておくという習慣がない。

私が考える「リーディングスキル」とは、こういったことを含めて、決して長くはない問題文から、そこで与えられた情報を『余すことなく正確に』取得できるどうかということです。“知っている”ことに帰着させることができるかということです。問題文に出てくる言葉や表現が示す意味を部分的にであれ知らなかったり、正確な理解が伴っていなかったりすると、得点ができないようにつくられています。“解く”以前の問題、いや、「リーディングスキル」を含めて「物理の学力」と捉えるべきだと思います。

*日本語力の問題ではないので、そこはお断りしておきます。

普段の受験勉強や模試で、「リーディングスキル」の不足が原因で問題が解けなかったという経験がある受験生、多いのではないでしょうか?

・どんな状況が想定されているのかが分からなかった→何をすればよいのかが判断できなかった→答えられなかった

・どんな状況が想定されているのかを読み誤っていた→間違ったことをして解を導いた→正答に至らなかった

これからの受験勉強では、演習に多くの時間を割くと思います。その中で、理解や認識が不明瞭な物理量や法則・公式の理解を徹底的に行うことにはかなりの労力が必要ですが、結果的にはそれが近道です。与えられた情報を『余すことなく正確に』取得することができてくるはずです。“知っている”ことに帰着させることができてくるはずです。“知っている”こと自体を増やすということも含めて。

物理はまだまだ得点力アップが見込める科目です。

前向きに取り組んでいきましょう。

 

ライズ1-ONE- 南大分校・大分駅前校:牛嶋